面接質問シリーズ No.2|経験・人柄編
面接質問シリーズでは、転職面接でよく聞かれる質問を3回に分けて紹介します。
今回のNo.2は、応募者の経験や仕事に対する考え方を確認する「経験・人柄編」です。
取り上げる質問は、次の4つです。
・これまでに頑張ったこと
・失敗した経験
・前職の仕事内容
・仕事をするうえで大切にしていること
これらの質問では、立派な実績だけを求められているわけではありません。
企業は、仕事への向き合い方、問題が起きたときの行動、周囲との関わり方などを確認しています。
答えを暗記するのではなく、自分の経験を整理して、自分の言葉で伝えることが大切です。
「これまでに頑張ったことを教えてください」
この質問では、これまでの仕事の中で、どのような目標に向かって行動したのかを確認されます。
売上1位や大きな表彰など、特別な実績がなければ答えられない質問ではありません。
日々の業務改善、新人教育、ミスの削減、接客の工夫なども、十分に頑張った経験になります。
企業が確認したいこと
企業は、主に次のような部分を見ています。
・目標に対して行動できるか
・途中で諦めずに取り組めるか
・工夫しながら仕事を進められるか
・周囲と協力できるか
・経験から何を学んだか
単に「頑張りました」と伝えるだけではなく、どのような状況で、何を考え、どんな行動をしたのかを説明します。
答え方の基本
次の順番で話すと、内容を整理しやすくなります。
- 何を頑張ったのか
- どのような課題があったのか
- 自分が行った工夫
- どのような結果になったか
- その経験から学んだこと
回答例
前職では、新人スタッフが仕事を覚えやすい環境づくりに力を入れました。
教える人によって説明内容が違い、新人が混乱していることが課題でした。
そこで、作業の順番や注意点をまとめた簡単なチェックリストを作り、説明内容をそろえました。
その結果、新人からの同じ質問が減り、一人で業務を担当できるまでの時間も短くなりました。
この経験から、相手に合わせて伝え方を工夫することの大切さを学びました。
頑張った経験が思いつかないとき
大きな成果を探そうとすると、何も思いつかなくなることがあります。
その場合は、次のような経験を振り返ってみましょう。
・忙しい時期を乗り越えた
・苦手な仕事を覚えた
・ミスを減らす工夫をした
・新人や後輩を支えた
・お客様から感謝された
・職場の雰囲気を良くするために行動した
・欠勤せず継続して勤務した
・資格や商品知識を勉強した
結果が大きくなくても、自分なりに考えて行動した経験であれば、面接で伝えられます。
「失敗した経験を教えてください」
この質問では、失敗そのものよりも、その後どのように対応したのかを確認されます。
「失敗したことはありません」と答えると、自分の課題を振り返っていない印象を持たれる可能性があります。
失敗を隠すのではなく、改善まで含めて伝えることが大切です。
企業が確認したいこと
企業が確認しているのは、主に次の部分です。
・失敗を認められるか
・責任を他人だけに押し付けないか
・原因を考えられるか
・同じ失敗を防ぐ工夫ができるか
・失敗から成長できるか
失敗の説明だけで終わらず、改善した行動まで伝えます。
答え方の基本
- どのような失敗をしたのか
- なぜ失敗したのか
- どのように対応したのか
- 再発防止のために何を変えたのか
- 現在どのように活かしているか
回答例
前職で、確認不足によって商品の発注数を間違えたことがあります。
急いで作業を進め、最終確認を行わなかったことが原因でした。
ミスが分かった時点ですぐに上司へ報告し、在庫状況を確認して調整しました。
その後は、発注前に商品名と数量を指差し確認し、重要な発注は別のスタッフにも確認してもらうようにしました。
この経験から、忙しいときほど確認の手順を省略しないことを大切にしています。
避けた方がよい失敗経験
次のような話は、伝え方に注意が必要です。
・現在も改善できていない失敗
・重大な規則違反
・他人の悪口が中心の話
・会社や上司だけを責める内容
・笑い話だけで終わる内容
・応募先でも同じ問題を起こしそうな内容
失敗の大きさよりも、反省と改善が伝わる内容を選びます。
「前職の仕事内容を教えてください」
この質問では、これまでどのような業務を経験し、応募先で活かせるものがあるかを確認されます。
履歴書や職務経歴書に書いてある内容でも、面接で改めて聞かれることがあります。
業界内では通じる言葉でも、面接官には伝わらない可能性があるため、専門用語を使いすぎないことが大切です。
企業が確認したいこと
・どのような仕事を経験したか
・どこまで自分で担当していたか
・応募先で活かせる経験があるか
・仕事内容を分かりやすく説明できるか
・仕事への理解があるか
答え方の基本
- 業界や会社の概要
- 自分の担当業務
- 1日の主な仕事
- 工夫していたこと
- 応募先で活かせる経験
回答例
前職では飲食店で、接客と調理の両方を担当していました。
接客ではお客様の案内、注文受付、料理の提供、会計を行い、調理では仕込みや盛り付け、在庫確認を担当していました。
忙しい時間帯には、ホールと厨房の状況を見ながら、優先順位を考えて動くことを意識していました。
この経験で身につけた周囲を見る力と、相手に合わせて対応する力を、御社でも活かしたいと考えています。
仕事内容を長く話しすぎない
経験が多い人ほど、すべてを説明したくなることがあります。
しかし、仕事内容を細かく話しすぎると、重要な部分が伝わりにくくなります。
まずは1分程度で全体を説明し、面接官から詳しく聞かれたら補足する形が分かりやすいです。
応募先に関係する業務を優先して伝えましょう。
「仕事をするうえで大切にしていることは何ですか」
この質問では、応募者の仕事に対する価値観や、職場での行動の基準を確認されます。
正解が一つに決まっている質問ではありません。
ただし、「お金だけ」「楽をすること」など、仕事内容や周囲への配慮が伝わらない回答は避けた方がよいでしょう。
企業が確認したいこと
・仕事への考え方
・会社の方針と合いそうか
・周囲と協力して働けるか
・普段どのように行動しているか
・入社後も大切にできる考えか
答え方の基本
- 大切にしていること
- なぜ大切だと思うのか
- 実際にどのように行動しているか
- 応募先でどう活かすか
回答例
私が仕事で大切にしていることは、挨拶と確認です。
挨拶は、職場の人やお客様との関係を作る最初の行動だと考えています。
また、思い込みで仕事を進めるとミスにつながるため、不明点はそのままにせず確認するようにしています。
入社後も、自分から挨拶と報告を行い、周囲と連携して仕事を進めたいと考えています。
大切にしていることの例
答えが思いつかない場合は、次の中から自分の経験に近いものを考えてみましょう。
・挨拶
・報告、連絡、相談
・確認を怠らないこと
・お客様の話を聞くこと
・時間を守ること
・周囲と協力すること
・分からないことを質問すること
・相手に合わせて伝えること
・安全を優先すること
・失敗を隠さないこと
・最後まで責任を持つこと
・常に学ぶ姿勢を持つこと
言葉だけで終わらせず、実際の行動を一緒に伝えることが重要です。
4つの質問に共通するポイント
今回紹介した質問では、どれも応募者の行動や考え方が見られています。
答える際は、次の点を意識しましょう。
・結論から話す
・具体的な経験を一つ入れる
・自分が行ったことを明確にする
・他人や環境のせいだけにしない
・経験から学んだことを伝える
・応募先で活かせる形につなげる
完璧な人に見せようとする必要はありません。
失敗や苦手な部分があっても、それに対してどう向き合ってきたかを伝えることで、仕事への姿勢が伝わります。
面接前に準備しておくこと
面接の直前にすべてを考えると、回答がまとまりにくくなります。
事前に、次の内容を簡単に書き出しておきましょう。
・これまで一番頑張った仕事
・失敗して改善した経験
・前職で担当していた業務
・仕事で普段意識していること
・応募先で活かせる経験
文章を丸暗記するのではなく、話したい要点を3つ程度にまとめておくと、自分の言葉で答えやすくなります。
まとめ
面接で聞かれる経験や人柄に関する質問は、立派な実績を自慢するためのものではありません。
企業は、これまでの仕事にどのように向き合い、問題が起きたときにどのように行動してきたのかを確認しています。
頑張った経験では、目標と工夫を伝えます。
失敗経験では、反省と改善を伝えます。
前職の仕事内容では、担当した業務を簡潔に説明します。
仕事で大切にしていることでは、考え方だけでなく、普段の行動まで伝えます。
自分の経験を整理し、応募先でどのように活かせるかまでつなげて準備しておきましょう。



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